コラム
加齢との関係は? 女性が気になる生え際の薄毛が進行する理由
年を重ねるにあたって、体や肌にさまざまな変化が起こりますが、とくに生え際の薄毛に悩む方もいるでしょう。
毛量が減るだけでなく毛質が細く、ハリがなくなることで髪全体のボリュームが減ったように見えたり、毎日のスタイリングが以前のようにうまくいかなくなっていませんか。
髪の生え際は目立つ場所でもあるため、薄毛や毛質の変化が気になります。
このような薄毛や毛質の変化をもたらす原因と、おすすめの対策法を紹介します。
加齢とともに進行する生え際の薄毛の原因
毛量や毛質が変化し、薄毛が進行していくのには以下の原因が考えられます。
女性ホルモンの減少
もともと女性の体内では「女性ホルモン」だけでなく「男性ホルモン」も分泌されており「女性ホルモン」のほうが優位に分泌された状態を保っています。
しかし年齢を重ね卵巣の機能が低下し始めると、次第に女性ホルモンの分泌が減り、代わりに体内の男性ホルモンの量が優位になります。
男性ホルモンには薄毛を引き起こしやすくする働きがあるため、ホルモンバランスが崩れて男性ホルモンが多くなると女性も薄毛になることがあるのです。
長年同じヘアスタイルをしている
長年にわたって同じ場所に分け目を作っていたり、ゴムやピンなどで頭皮の一部分にだけ負担のかかるヘアスタイルを続けていると、その場所から抜け毛が起こっている場合があります。
髪は一度抜けても再び同じ場所から生えてきますが、何度も生え変わりを返すだびに徐々に細い毛が生えてくることがあります。
ロングヘアの方はどうしても結んだり留めたりすることが多くなりますので、頭皮に負担をかけないように注意しましょう。
合わない成分の頭髪料やファンデーションが頭皮に残っている
毎日使用している頭髪料やファンデーションが、シャンプーや洗顔などできれいに落ちきらず、生え際や頭皮の毛穴に詰まっている場合があります。
残った汚れが頭皮の毛穴を塞ぐ状態が習慣化すると、毛が再生するのを阻害してしまうのです。
また、洗髪料や洗顔料成分が自分の肌に合っておらず、皮膚に炎症が起きている場合があります。炎症が起きた場所からは毛が生えにくくなってしまうため注意が必要です。
自分の肌に合った成分の洗髪料や洗顔料を使用した後、きちんとすすぐようにしましょう。
女性におすすめの薄毛対策法
上記の原因を改善することでも薄毛を減らせますが、それにプラスしておすすめしたいのが次の方法です。
頭皮マッサージ
頭皮と顔の皮膚は1枚でつながっているため、長時間のパソコン作業や冷暖房の下で顔の筋肉が強ばったり乾燥したりすると、顔の皮膚だけでなく頭皮も硬直し血行不良を起こします。そのため、疲れを感じたタイミングで顔や頭皮をマッサージしましょう。
マッサージをするときは、手を温めた上で指の腹を使い、触って硬いと感じる場所をほぐしていくようにイメージするのがポイントです。
ヘアスタイルを工夫する
おでこの生え際が目立つ場合は、前髪を作ると薄毛を上手にカバーすることができます。
また前髪を流す方向を定期的に変えたり、前髪を多めに作ったり、トップの分け目を直線にせずジグザグと無作為にすることで薄毛が目立たなくなるでしょう。
今回は、頭皮マッサージやヘアスタイルの改善など外側からのケアを中心にご紹介しましたが、そのほかにも内側からのケアに目を向けることも大切です。
髪のハリやコシを改善するには、食べ物が重要な役割を担っています。とくに、冬虫夏草(とうちゅうかそう)などの和漢成分やコラーゲンは、髪の健康に欠かせません。
これらの成分は日常の食生活で摂ることが難しいので、サプリメントなどで積極的に摂り入れるように心がけすなど、体の内側からも薄毛対策をしていきましょう。